FXのデイトレードとは?短期売買におすすめのポイント解説

為替変動を予想して投資するFXですが、投資の手法にはいくつかの種類があります。 なかでも初心者にもおすすめの手法として人気なのがデイトレードです。

また、数あるFX会社のなかでも、会社ごとの強みや弱みによってデイトレードに向いたFX会社というものも存在します。

FXデイトレードとは


デイトレードは名前にデイ(Day)とあるように、注文から決済までを1日ですべて終わらせてしまうトレードのことです。

1日で得られる利益を確実にキープできるのがメリットで、1日で取引を一旦終わらせることで仮に損があっても翌日以降に引きずることがありません。

長期取引では必要になる分析もそこまで必要ない取引であり、初心者から上級者まで幅広いトレーダーに人気があります。

一方で、1日に数回の取引を行うため、スプレッドが広いとコストがかさむことになります。利益を出すためには、いかにスプレッドが狭いFX会社を選ぶかが重要なポイントです。

スキャルピングとの違い

スキャルピングは、薄皮を剥ぐように小さな利益を積み重ねる取引方法で、1日に何十回もトレードを行います。
短期のトレードであることはデイトレードと共通ですが、何度もエントリータイミングを分析するため中級者・上級者向けの取引ともいえます。

また、ほかの手法よりも早く取引結果が確定するため、スピーディに利益を出したい人にも向いています。

ただし、取引回数が多いことで、デイトレード以上にスプレッドによるコストがかかります。
また、トレード中は常に相場に張り付く必要がある点もネックです。

一方のデイトレードはスキャルピングと比較してみると、エントリーするポイントがスキャルピングよりも少ないのがメリットといえますが、チャートをしっかり見て厳選してエントリーする必要がある点ではスキャルピングと違った難しさがあります。

スイングトレードとの違い

スイングトレードとは、1日単位のデイトレードと違って、数日から数週間の比較的長いスパンでポジションを保有する取引のことです。

スキャルピングやデイトレードと比較して大きな利益を得られる反面、一回の取引の値動きが大きいことによる損失リスクもあります。

一方で相場に張り付く必要がないため、多忙な人でもチャレンジしやすいといえます。

スキャルピング、デイトレード、スイングトレードの違いについて表にまとめました。

スキャルピング デイトレード スイングトレード
取引する時間 数秒~1分程度 数時間~1日 1日~2週間
取引する回数の頻度 1日10回~数十回 1日1回~数回 数日間に1回
利益の目標 1~10銭 10銭~1円 1円~5円
取引のイメージ 取引画面に張り付き続ける、気を抜けない 朝と夜に取引画面を操作する、時々スマホでチェック 取引画面を見ない時間が多いが適宜確認が必要

FXデイトレードのメリット

FXの取引手法のなかでも、デイトレードは初心者におすすめの方法の1つです。
なぜ、初心者におすすめといえるのか、デイトレードならではのメリットを解説します。

時間的な余裕がある

デイトレードは、1日に何十回も取引を重ねるスキャルピングと比較して、画面に張り付いて分析し続ける必要はありません。

1日あたりの利益は大きくないですが、仕事が終わって帰宅してから寝るまでの余暇時間でも利益を狙えます。

また、取引回数がスキャルピングと比較して少ないことで、時間に余裕をもった分析や取引ができるのもメリットです。

利確・損切の決済注文をしておけば相場の動き次第で自動的に決済が行われるため、設定されたあとはじっくり分析などの時間に充てられるでしょう。

FXは想定外のスピードで相場が動くことも珍しくありませんが、そんな時でも損失を最小限に抑えられるでしょう。

資金効率が良い

デイトレードでは同じ資金を使って、1日に何度もトレードを行います。
少額の資金でも、何回転もさせることで小さな利益を積み重ねることができます。

資金が少ないFX初心者であっても、効率よく利益を上げることが可能です。

急激な為替変動リスクを回避できる

数日から数週間にわたって行うスイングトレードでは、市場が閉じている時間帯に大きな出来事(大地震・政府要人の市場に対する発言など)によって、市場がオープンした直後に相場が急変することがあります。

このような相場の急変の場合、急いで損切をしかけても間に合わないことがあります。
含み損になってしまうだけでなく、追証が発生したりロスカットによって多くの損失が確定したりといったリスクがあります。

翌日に持ち越さないルールのデイトレードであれば、このような相場急変のリスクを防ぐことができます。

FXデイトレードのデメリット

FXのデイトレードはメリットが多い取引手法ですが、同時にデメリットもあります。FXにデビューする前に、デイトレードのデメリットも理解しておきましょう。

利益を逃すこともある

メリットのなかで、相場の急落を避けることが可能と解説しましたが、裏を返せば時間外のビッグニュースによって市場が始まった直後に大きな飛躍があった場合でも、その時点では取引をしていないため利益を取り逃がすこともあります。

また、デイトレードでは自分が予想していた以上に利益を出すポジションを保有できたとしても、ルール上は時間がくれば決済して手じまいすることになります。

利益が出そうでも我慢して時間ごとに取引を終了させるルールをいつでも守れる精神力も求められます。

感情的な取引になりがち

数日から数週間単位で取引を行うスイングトレードと異なり、1日に何回でもチャンスを狙えるのがデイトレ―トのメリットです。

しかし、1回大きく損失を出してしまうと「何とかして取り戻そう」という意識が働いてしまうことがあります。

少しもチャンスがないのにとにかく損を取り返したい一心でポジションを持ってしまうと、かえって損失が膨らむ可能性があります。